後立山 布引山(2683m)、鹿島槍ヶ岳(南峰 2889.1m)、北峰(2842m) 2011年9月24〜25日
所要時間
9/24 4:47 大谷原−−5:51 西俣出合 5:58−7:33 高千穂平 7:55−−8:47 赤岩尾根分岐−−8:57 冷池山荘
9:10−−9:15 テント場 9:44−−10:19 布引山−−10:52 鹿島槍ヶ岳 11:48−−12:10 北峰 14:11−−14:35 鹿島槍ヶ岳 15:07−−15:27 布引山−−15:55 テント場
9/25
4:08 テント場−−4:51 布引山−−5:28 鹿島槍ヶ岳 7:01−−7:23 布引山−−7:52 テント場 8:45−−8:51
冷池山荘−−9:04 赤岩尾根分岐−−9:35 高千穂平−−10:18 西俣出合 10:47−−11:32 大谷原
概要
大谷原から赤岩尾根経由で冷池山荘のテント場で幕営し、鹿島槍を往復。時間があったので初日は北峰まで、2日目は南峰まで登った。この秋初めての秋の天候で日中もガスが上がることなく1日中晴れていた。南アは光岳まで見通すことができたが奥日光は見えなかった。鹿島槍への登山者の大半は赤岩尾根経由ではなく柏原新道経由(キレット方面縦走者社を含む)だった。
ルート図。クリックで等倍表示 |
今回はメジャーコースで取り立てて解説が必要な個所は無く、文章は少なく写真をメインとします。
大谷原駐車場(翌日に撮影) | ゲート |
東尾根踏跡入口の目印 | 赤岩尾根末端 |
西俣出合の砂防ダム | 西俣出合から見た鹿島槍 |
砂防ダムはトンネルで潜る | トンネル途中に「窓」がある |
赤岩尾根への取り付き | 赤岩尾根下部 |
大谷原駐車場はほぼ満杯。路側にも駐車してあった。ゲート出発時はまだ真っ暗だったが林道歩きの途中で明るくなり、西俣出合ではすっかり明るくなった。ここで水を補給して赤岩尾根に取り付く。
階段もありよく整備されている | 冬道の岩場直登ルート |
遭難慰霊レリーフ? | 一ノ沢ノ頭 |
鹿島槍山頂部 | 本当の高千穂平への籔 |
今日は気温が低く半ズボンではあまり汗をかかないで済んだ。でもまだ扇の出番が。ほとんどの登山者は気付かないだろうが、冬ルートが岩っぽい尾根を直登する個所の岩壁に遭難慰霊レリーフがある。
一般的な高千穂平 | 残りの赤岩尾根 |
高千穂平から見た鹿島槍 | |
赤岩尾根分岐は近い | 冷池山荘とテント場が見えてきた |
階段 | 今シーズン初めて見た霜柱 |
高千穂平(正確には地形図の高千穂平と位置が異なる)で休憩。西俣出合から私の直後に登ってきた男性も休憩。西俣出合からここまで休憩なし、しかも幕営装備で登ってくるのだから健脚である。この後、小屋まで付かず離れずで歩いた。
ガレをトラバース | トラバースの途中 |
まもなく稜線 | 赤岩尾根分岐 |
赤岩尾根分岐から見た立山剣(クリックで拡大) |
赤岩尾根上部のガレをトラバース。ここは雪がある春山シーズンに一度来てみたいところだ。怖そうだけど。待望の主稜線に出ると待ってました! ドドーンと立山剣の大展望! 雲は全くかかっておらず素晴らしい眺めだった。
赤岩尾根分岐から見た冷池山荘 | 冷池山荘 |
テント場から見た爺ヶ岳 | テント場から見た鹿島槍 |
広いテント場南側の「離れ」(東側) | 広いテント場南側の「離れ」(西側) ここで幕営 |
テント場から見た西側の展望(クリックで拡大) |
小屋で幕営手続きを行い水を2リットル購入(\150/1リットル)。テント場は撤収作業中の他は空いている。テント場は南に2か所だけ「離れ」があり、ここは静かに過ごせるため最初から狙っていた。登山道を挟んで西と東にあるが、西側の方が狭く一人で使うにはいいのでそちらを確保。これで今夜は快適だ。テント場からの展望も一見の価値あり。
テント場から鹿島槍へ向かう | 布引山への登り |
布引山への登り | 布引山山頂 |
布引山から見た鹿島槍 | |
布引山から見た南アルプス(クリックで拡大) |
明日朝に山頂に立つ予定だったが時間が余ってしょうがないので鹿島槍山頂に向かう。テント場がちょうど森林限界ぎりぎりに位置し、これより先は草付き、ハイマツの斜面や稜線を歩けるので気持ちよい。布引山直下まではなだらかな尾根が続き、最後に急激に高度を上げて布引山。ここはピークというより肩に近い地形。展望良好で鹿島槍が間近に見える。
石ころの重なった登山道を気持ちよく歩けば鹿島槍山頂(南峰)。文句なしの大展望で今日は南ア南端まで見通すことができた。残念ながら奥日光方面は雲の高さが高くてNG。どうも東方向は毎回こんな感じだ。しばし展望を楽しんでからまだ時間があるので北峰に向かう。
僅か人こったエビのしっぽ | 左に同じ。帰りには消えていた |
南峰を振り返る | 北峰 |
南峰からの下りは北斜面の岩の窪みに雪が残っていた。そういえば小屋の人が昨日は山頂では雪が降ったと言っていたがその名残だろう。登山道上は全く雪は見られない。岩っぽい尾根だが通常の登山道の範疇なので全く危険は無い。
キレット方面分岐 | 分岐から北峰まで僅か |
北峰から見た南峰 | 北峰山頂による巨大ブロッケン現象 |
北峰から見た西半分の展望(クリックで拡大) | |
北峰から見た東側の展望(クリックで拡大) | |
北峰から見た鹿島槍東尾根 |
北峰は南峰に比べれば人は少なく静かな場所。アラ沢ノ頭に登った時に通過して以来だ。東尾根への踏跡は相変わらず明瞭。下界は雲海に覆われており一ノ沢ノ頭も雲の中。北峰では浜松からやってきて扇沢から八方尾根まで縦走すると言う単独男性と長話。今日はキレット小屋とのこと。明日もいい天気だろうから大展望を楽しみながら縦走を楽しめそう。
南峰再び | 南峰から見た爺ヶ岳。長野側にガスが上がってきた |
南峰から見た岩菅山 | 南峰から見た志賀高原 |
南峰から見た北信の山。午前は雲の下で見えなかった | |
南峰から見た北〜東の展望(クリックで拡大) |
南峰に登り返し時間調整。
帰路での布引山 | このガスが出ていればブロッケン現象を見られたのだが |
イワヒバリ。なかなか逃げない | テント場まで水平移動 |
帰路のテント場。まだこの後テントが増える | 「離れ」は静かで快適 |
テント場に戻ると賑わっており、やっぱ「離れ」に設営したのは正解。その代わり周囲の人と仲良くなる機会が無いけど。夜は期待通り静かに過ごせた。
真っ暗闇の時刻に出発 | 布引山もまだ暗い |
翌朝も快晴。周囲は活動開始しているが真っ暗なのでまだ出発している人はほとんどいない中を出発。あわよくば山頂で日の出を迎えられそうな時刻だが、明るくなるまでまだ1時間近くあるので先には光が見えない。光があるのは種池山荘、剣沢小屋、雄山くらい。しかし剣岳の方を見ると前劒の上と池ノ平から池ノ平山へと至る尾根上にも光が見えた。布引山に到着すると鹿島槍の登りにかかっている光が見えた。いないと思っていた先行者がいたのだった。振り返れば背後にはいくつもの光が。でも日の出には間に合わないかな。
こちらも山頂で日の出が見られるか微妙な時間だが、まあ、日の出が目的ではないので急ぐこともなくマイペースで歩く。それでも日の出前に山頂到着、男性が1人だけ休んでいた。他にも光が見えたが、2,3人が北峰への稜線に下っていた。今日も期待を裏切らない大展望。でもやっぱり東方向の雲の高さが高く。志賀高原は出ているがその奥が・・・。今日も奥日光はNGだった。その後、続々と登山者が到着。今日も賑わった。
南峰から下る | 牛首山 |
東尾根 | 赤岩尾根遠景 |
大パーティー | 雷鳥4羽に出会えた |
テント場はもうすぐ | 帰り前のテント場 |
テント場に戻ってテント、シュラフを虫干ししながら撤収作業。
あそこを下る | テント場南から見た稜線 |
冷池山荘の給水窓口 | 所要時間 |
鞍部から赤岩尾根分岐へ登る | 赤岩尾根を見下ろす |
テント場が見えた | 赤岩尾根分岐 |
赤岩尾根分岐から見た鹿島槍(クリックで拡大) | |
赤岩尾根分岐から見た立山〜剣岳(クリックで拡大) |
静かな冷池山荘前を通過して赤岩尾根分岐から赤岩尾根に突入、急に人が少なくなる。
赤岩尾根へ下り始める | 積雪がある時期はイヤな場所だろう |
最後のトラバース | この辺は冬も安全地帯だろう |
高千穂平から見た鹿島槍 | 高千穂平から見た滝。名前が分からない |
高千穂平 | 高千穂平付近から見た大谷原 |
往路では気付かなかった | 遭難慰霊レリーフ |
西俣出合 | 西俣出合から見た鹿島槍 |
砂防ダム左岸側 | ゲート |
高千穂平では昨日ここで追いついて一緒に休憩した男性と再び遭遇、食事中だった。こちらは休憩なしで通過。西俣出合で休憩して汗を洗い流し、少しだけお昼寝。林道を歩いていると高千穂平で2回逢った男性が追いつき、話をしながら歩けたのでつまらない林道歩きに飽き飽きせずに済んだ。